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「水の庭」誕生ストーリー

こんにちは。
「水の庭」を運営しておりますネオトーキョー株式会社 代表取締役の菅谷義博と申します。
水の庭が誕生した経緯をお話させてください。

私は静岡の専業農家の長男として生まれました。家では主にみかんやホソバ等を栽培していたのですが、他に自分たちが食べる用の水田や菜園もあり、ニワトリやヤギまでいました(私はヤギの乳で育ったそうです)。そのような環境ですから、基本的に自分たち家族が食べる野菜は家で作るのが普通でした。

▼幼少時の私。一緒に写っているのは祖父と姉とヤギ

ありがちですが思春期にはそういった環境が嫌で嫌で仕方がなかった。ですから大学からは東京に移り、ITなどの農業とは縁もゆかりもない仕事をしていました。(実家は今でも専業農家で、両親が運営しています)

ですがやはりDNAなのか、自宅には必ず植物を置いていました。結婚して買った戸建ては周りをつるバラだらけにし、見ごろの頃は近所の方が鑑賞に来るくらいでした。家の中も当然観葉植物だらけです。

▼結婚したばかりの頃に住んでいた東京都内の自宅。咲いているのはバラ「スパニッシュビューティー」

そのような状況でも難しかったのが野菜を育てること。

普通の観葉植物と異なり、食用野菜は1日4時間以上の直射日光が必要となります(トマトなどの実ものですと6時間~)。都市部では屋外でも常時日が当たる場所は限られます。屋内やベランダでも育てられなくはありませんが、よく日の当たる一等地が野菜のために使われてしまうわけです。

また留守の際の水やりも問題でした。私は海外旅行が好きなのですが、1週間くらい家を空けるとなると水やりが一番の問題です。ベランダ用には自動水やり機も使っていましたが、室内でそういった設備を使うのは邪魔ですし見栄えの面でも使いたくない。

地植えでしたら日照も水やりも問題ありませんが、現在の都市部の地価では非常に高くつきます。例えば東京の坪単価400万円の土地では、レタス1個分の土地代は約10万円にもなります。

また虫や病気の問題もあります。今の自宅にはレモンの木がありますが、春夏は毎日が芋虫との戦い。実家の家庭菜園では、キャベツを食べようとがばっと開くと中にナメクジが、ということは日常茶飯事でした。人間に美味しいものはやはり虫にも美味しいのです。

そのような中で見つけたのが「水耕栽培機」でした。
おお、これなら自宅の日も当たらないデッドスペースでも野菜が作れる!さっそく実際に水耕栽培機をいくつか買って試してみました。

なるほど確かに室内で野菜が作れる。
しかしこんな格好悪い機械を家の中に置きたいか?

雑で器具然とした、とてもインテリアとしてリビングやキッチンに置く気になれないような製品しかなかったのです。使い勝手も様々な点で良くなく、あくまで水耕栽培マニアのためのものという位置づけ。

これは自分で作るしかない、ということで開発を始めました。幸いにも既存事業で多くの海外工場と付き合いがありましたので、良い工場を見つけて既存のものをベースにし、より洗練された製品をつくっていきました。

もともと私は消費より作る方が圧倒的に好きで、田舎の中学生だった頃からプログラミングを独学しソフトを作り、最終的にそれを仕事にしました。ある程度成功しても出来合いの高級車を買うのはまったく興味がわかず、今も自社で車を作っています。無いものは作る、をポリシーにしてきました。

そうして出来上がったのが「水の庭」です。名前はクロード・モネの「睡蓮」のモチーフとなった実在の庭からとりました。単なる器具ではなく、自分で何かを創作するための場所となれるように、という思いからです。

▼当ブランドのモチーフとなった「睡蓮」初期作のW.1501(睡蓮は連作でそれぞれにカタログ番号が振られています)

おかげさまで、今では毎日自宅で野菜作りを楽しむ毎日です。
室内栽培ですから、寒い日も雨の日も無問題。しかも採れる野菜は100%完全無農薬です。虫もいないし病気もない。水も時々追加するだけで良い。

毎朝起きたらまず野菜を収穫して、家族と朝食として食べています。専業農家でも普通は朝起きぬけに収穫などしませんので、都会にいながら農家でもなかなか味わえない採れたて完全無農薬野菜を味わえるわけです。究極の地産地消、とても贅沢ですね。

今後は「水の庭」製品をさらに洗練させ、より良いデザイン、より良い機能を充実させていきます。
また飲食店で当製品を使って頂くことや、縦型のより多くの野菜を同時に作れる製品の開発、さらに「水の庭」ブランドの野菜工場の立ち上げも考えています。

「水の庭」が皆さまの健康と癒し、消費ではなく自分で何かを作る喜びの一助となれましたら大変幸いです。
これからもご声援をよろしくお願いいたします。

ネオトーキョー株式会社
代表取締役
菅谷義博